【ご贈答品の熨斗（のし）の選び方】種類別活用シーンのご紹介

こんにちは、金沢の和菓子屋 清香室町です。

季節や行事の贈答品として和菓子を購入される際、どの熨斗を選べばよいか迷ったことはありませんか？
熨斗は日本の伝統的な包装方法であり、贈り物やお祝い事、慶事や弔事などのさまざまな場面で使用される特別な存在です。
しかし、熨斗にはたくさんの種類があり、熨斗選びを誤ると、マナー違反として大変失礼にあたるばかりか、相手に不快感を与えてしまう恐れがあるため注意が必要です。

当店オンラインショップでは、和菓子の贈り物をさまざまなシーンでご利用いただけるよう、表書きのパターン違いを含めた13種類の中から熨斗をお選びいただけます。
※実店舗では13種類以外の熨斗も承っております。オンラインショップでも、ご購入手続きの際に備考欄にてご希望の熨斗や表書きをお知らせいただけましたら、その他の熨斗も対応可能です。

相手に気持ちよくギフトを受け取ってもらえるよう適切な熨斗選びをするためにも、代表的な熨斗の種類とそれぞれの用途について知識を深めましょう。

～花結び（蝶結び）～

何度も結び直せることから、“何度繰り返してもよいお祝い事”の贈り物に用います。
お中元、お歳暮、お年賀、子供の成長を祝うお食い初めや七五三、入学卒業などの行事、出産や長寿のお祝いなどに使用されます。
ただし、お祝い事であっても、結婚祝い、お見舞いや快気祝いなど、何度もあってほしくない祝い事には使用してはいけないという点において注意が必要です。

利用シーン：お中元、お歳暮、お年賀、お祝、お礼、内祝、長寿祝い
※表書きを入れない無地のご用意もございます。

～結切り～

結切りは、結び目が簡単にほどけないことから、固く結ばれることを祈って結婚祝いなどに用いられます。二度と繰り返さないという意味で、お見舞いや快気祝いにも使用することができます。

利用シーン：結婚祝い、結婚内祝、お見舞い、快気祝い

～不祝儀～

お通夜やお葬式などでは、白黒または黄の水引を用います。
お祝い事ではないので、弔事用の熨斗に「折り熨斗」をつけてはいけません。

利用シーン：お供、香典返し（志）
※表書きを入れない無地のご用意もございます。

～熨斗のかけ方「内熨斗」と「外熨斗」について～

熨斗のかけ方には、贈答品に熨斗紙をかけてから包装紙で包む「内熨斗」と、贈答品を包装紙で包んで外から熨斗紙をかける「外熨斗」があります。
特に決まったルールはありませんが、「内熨斗」は、お渡しするときに熨斗が外から見えず控えめなため、主に内祝いで用いられます。
宅配便で贈る際、配達中に熨斗に傷がつかないのでおすすめです。
ちなみに、金沢ではお中元やお礼等、表書きによらず内熨斗がよく利用されます。

以上が当店で取り扱っている代表的な熨斗の種類と活用方法です。
贈り物に込められた気持ちを表現する手段として、送り手の温かい気持ちがより伝わるよう、熨斗選びも大切にしたいものです。

当店のオンラインショップをご利用される場合は、購入時に熨斗の選択が可能です。
店頭でも無料で熨斗包装の対応を行っておりますので、遠慮なくスタッフにお声がけください。
金沢和菓子の贈答品を購入される際は、ぜひ利用くださいませ。